近年、住宅の快適性を向上させるための取り組みが注目されています。
その中でも、防音、暑さ対策、防寒対策を一度に解決できる方法として、
内窓の設置が注目を集めています。
本記事では、中空ポリカを使用したDIY内窓の効果や設置の手順、費用について解説します。
内窓の概要
そもそも内窓って何?という話ですが、
内窓とは、既存の窓に取り付ける二重窓のことを指します。
内窓は家の外と中に追加で中空層を持つことで、
防音や断熱性能を向上させ、室内の快適な環境を作り出します。
また、ポリカーボネートやアルミニウムなどの素材を使用することで、耐久性も高くなっています。
内窓の設置によるメリット
①防音効果:
内窓は二重窓の効果を持つため、外部からの騒音を軽減します。
特に、マンションやアパートなど、共用部や隣人からの騒音に悩んでいる方にとっては大変効果的です。
家で音の出入りがある場所は主に窓と玄関になります。
玄関での防音対策は別の記事で紹介していますので興味があればみてください。
②暑さ対策
内窓は中空層を持つため、音だけでなく室内と外気の熱の伝わりを防ぎます。
夏場の直射日光や外気の熱を遮断し、室内を涼しく保つことができます。
またクーラーによる冷気を外に逃がしにくくなるため、
涼しさがキープできることで電気代の節約にもなります。
③防寒効果
冬場の寒さから室内を守るためにも内窓は効果的です。
二重窓による断熱性能向上により、外気の冷たさが室内に侵入しにくくなります。
エアコンの暖気を外に逃がしにくくなるので冬でも電気代の節約になりますね。
④コストが安い
中空ポリカ内窓の費用は、サイズや材料によって異なりますが、
一般的に10,000円から30,000円程度が目安となります。
一方でリクシルやYKKなどのメーカーは内窓に関する製品を幅広く取り扱っているメーカーですとコストは10倍程度になります。
それぞれインプラス、プラマードuという製品を展開していますので興味がある人は見てみてください。
耐久性や断熱性能など様々な特徴を持つ製品があり、
防音性や断熱性は中空ポリカ内窓より性能が良いです。
よってメーカー品を選ぶ場合は事前に自身のニーズや予算に合った製品を選ぶことが重要です。
高価な買い物になるのでメーカーの公式ウェブサイトや専門店で製品情報をよく確認してください。
⑤現状回復が簡単
賃貸の場合だとリフォームなどでメーカー品の内窓を取り付ける際は賃貸の管理会社に問い合わせして施工して良いか確認しないといけませんが、中空ポリカであればこの問題はありません。
DIY内窓は取り外しが比較的容易であり、賃貸住宅などでも利用できるからです。
退去時の原状回復が必要な場合は、すぐ内窓の取り外しを行い、元の状態に戻すことが可能です。
次に引っ越す先でも窓のサイズが同じであればそのまま使えるでしょう。
中空ポリカDIY内窓の設置手順
内窓の設置は、色々な方法がありますが、
今回は中空ポリカ+内窓フレームセットによるDIY内窓の作成方法を紹介します。
以下に基本的な手順を示します。
①窓の寸法を測定し、内窓のサイズを決定します。
正確な寸法測をすることで後で取り付けた際の失敗を防ぐことになるので、
サイズ測定は慎重に作業を進めてください。
②そのサイズに合う内窓キットと中空ポリカーボネート(以下:中空ポリカ)を購入してください。
中空ポリカは大きく送料が高いので、近所のホームセンターで購入した方が良いと思います。
厚さがある方が防音性は高まるので3mmより4mmをお勧めします。
③フレームセットの説明書に従って中空ポリカをカットして、内窓セットを組み立てます。
ここでのポイントはカットを失敗しても直せるように若干大きめにカットし、
実際取り付けてみてから大きさの微調整を加えるのが良いです。
中空ポリカについているビニールは最後取り付けた後に外した方が良いです。
作業している間にどちらが表裏かわからなくなってしまうので。
④内窓を窓に取り付け、調整を行います。
おそらく初めての方だと、一回でうまくいくことはないと思います。
しかし小さすぎて隙間ができてしまうと、
防音性・防寒・断熱性の全ての性能が下がってしまうので、
大きすぎる方がまだ手直しできる余地があり良いです。
⑤開閉や掃除のしやすさを確認したら、内窓は設置完了です。
まとめ
内窓の設置は、防音、暑さ対策、防寒対策を解決する効果的な方法です。
中空ポリカ内窓はDIYで設置可能であり、
外部からの騒音を軽減し、快適な室内環境を実現することができます。
中空層を持つ内窓は断熱性能を向上させ、夏場の暑さや冬場の寒さから室内の気温をキープし、冷暖房機器の使用頻度や運転時間を減らすことができ、電気代節約にもつながります。
以上、皆さんの中空ポリカ内窓DIYの参考になれば幸いです!
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