不動産競売の入札までの流れは別の記事で紹介していますが、
この記事では不動産競売における開札から物件の引き渡しまでの流れを説明します。
不動産競売に挑戦しようとしている方は参考にしてみてください。
物件の選定、入札までの流れはこちらの記事を参考にしてください。
では、いってみましょー!!
不動産競売 入札以降の手順
①開札
②売却許可(不許可)決定
③代金納付
④登記
⑤不動産の引渡し
①開札
入札期間が終わると、あらかじめ公告されていた開札期日に開札が行われます。
競売開札会場は裁判所内に会議室の様な部屋が設置されます。
落札結果はBITホームページの「売却結果」で確認もできるのですが、臨場感を味わうために会場にいくのも良いと思います。
通常はあまり経験することではないので、少なくとも僕は行って良い経験になりました。
ちなみに会場にいるのは不動産業者っぽい方がほとんどでした。
僕が行ったときだけ、たまたまそういう状況だったのかもしれませんが、一般人で不動産競売は難易度が高いのか、あまり見かけませんでしたね。
事件番号順に開札結果が読み上げられていきます。
入札した人のうち最も高い価格を付けた人が「最高価買受申出人」と定められます。
入札者が提供した保証金はそのまま裁判所が預かります。
最高価買受申出人以外のその他の入札できなかった方は、保証金が指定された口座へ返金されます。
返金まで1週間ぐらいかかったように記憶していますので、落札できなった場合は返金を待ちましょう。
②売却許可(不許可)決定
最高価買受申出人が決まると、「売却決定期日」に最高価買受申出人に不動産を売却するか否かの決定がでます。通常は1週間以内に決定されます。
最高価買受申出人が不動産を買い受ける資格を有しない場合など、稀に売却が許可されないこともありますが、普通は売却が許可され、最高価買受申出人が買受人となります。
ほとんど業者が落札していきますし、一般人の方でも許可されないということは稀です。
③代金納付
最高価買受申出人に売却を許可する裁判所の決定が確定しますと、裁判所は確定日から約2週間で代金の納付期限を定め、買受人に通知をします。
代金の納付は確定日から1か月以内となります。
確定から支払いまでの期間が短かく、ローンを組むのも間に合わないことがあり、すぐキャッシュが必要です。
これが一般人が不動産競売に手を出しにくい理由になっています。
買受人が代金を納付しないと、不動産を買い受ける資格を失い、提供していた保証金の返還も受けられないことになりますのでご注意ください。
④登記
代金を納付すると、不動産は買受人の所有となります。
裁判所は登記官に対して買受人へ所有権の移転登記をするよう嘱託します。
同時に買受人が引き受ける権利以外の不動産上の権利等の登記について原則すべて抹消するように嘱託をします。
1~2週間で裁判所から権利書が届きます。
⑤不動産の引渡し
売却許可決定後、占有者がいる場合は引渡しの対応をします。
通常の場合は代金納付日から 1ヶ月以内に取得した不動産の引渡が完了します。
占有者が任意に不動産を引渡さない場合は、その占有者に対し引渡命令という裁判の申立てをすることができます。
通常は引渡の催促をすると、占有者は物件の明け渡しをしますが、それでも引き渡さない占有者がいれば執行官に申し立て、従前の所有者等を強制的に立ち退かせることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
業者以外だと難しそうに見える不動産競売も手順に従って進めていけば、
それほど難しいものではありません。
良い物件が競売で出ていたら相場より安く購入できるチャンスですので、
もし近所で興味がある物件があれば、不動産競売に挑戦してみてください!
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